Sami's Daily Life

生きていくための選択肢を増やしていきたい

日本の性教育について

 

Hej! 

1ヶ月前、デンマークから帰国致しました〜

前回の記事は少し投げやり感あったので、

日本語訳はつけておりません。

書いた理由は、自己満です。

 

さて今日は性教育について

 

なんだこの変な議題はっ!

と思う方。

 

特に、ぜひ最後まで読んで欲しいな。

特に特に、男性には何度も読み直して欲しいな。

 

 

私は昔から、日本人の暗黙の了解に違和感を感じてました。

 

思春期になり、生理が始まり、

なぜか大人になった気分で、

少しむず痒さがありました。

 

日本の暗黙の了解というのは、

「男性の前で生理についての話をしたら卑猥だ。」ということ。

 

まあ、突拍子もなくね、

ニヤニヤしながらダイレクトに言ってしまうとさ、

マナー違反な感じはするけれども、、、

 

そのタブー感が少し度が過ぎてると思うし、

私は男性の理解も必要だと思います。

 なんせ身体の作りが違うのだから、知らないのは当然。

 

だけど、性に関して知ることの重要さは、

UNESCOなどの国際組織が提唱するほどのものだし、

様々な社会問題解決の一歩にも繋がると思う。

 

 

特に、「月経困難症」「PMSについて悩む女性は多いと思います。

 

 

が、しかーーーし!

日本人の男性とこの話をすると、

 

「ん?どゆこと?何それ?」

「自分の気持ち次第でしょ」

 

なんて片付けられたりします。

 

非常に残念です。

 

 

一方で留学中に、デンマーク人の男性と話している時に、

 

「昨日生理中でさ〜PMSのせいか凄く心が乱れてたんだ。」

 

と話すと、

 

そうか、それはすごく大変なんだよね。

じゃあ今日はゆっくりしようか。」

 

とすごくあっさり心配してくれて、

共感しようとする姿勢を見せてくれました。

 

驚愕

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留学前から、デンマークの性に関する理解度や、先進的な性教育には

注目していたのですが、目の当たりにすると驚きが隠せなかった。

 

ちなみに定義とすると、、、

月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)とは月経前緊張症ともよばれており、月経の始まる一週間から10日くらい前から、神経質・イライラする・情緒不安定・落ち込み・頭痛・浮腫・乳房痛などの症状が出現するさまざまなからだの不調や精神症状で、月経が始まると同時にこれらの症状が消失するのが特徴です。

 

月経困難症には、月経に関係する周期的な痛みで器質的な病変のない原発性月経困難症と、立証できるような病因によって起こる続発性月経困難症に分類されます。
月経困難症は日常生活や仕事・学校の上でも大きな支障をきたすため、早めに対処することをお薦めいたします。

http://www.aiwa-ladies.com/premenstrual-syndrome.html

 

 

また、こんな話も留学中にありました。

 欧米で流行りつつある「月経カップ

 

それは生理用品の1つで、ナプキンやタンポンに代わるもの。

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留学中に、オーストラリアの友達に勧められたのがきっかけで

色々調べてみると、あらびっくり。

デンマーク人はみんな知っとるやないかい。

さらに受賞するほどの実力を持つ、

月経カップを作るデンマークのブランドあるやん。

(私はそれを購入しました↓)

www.organicup.com

 

 

何がいいのかって?

 

まず、女性の皆さんは、ナプキンによって

「かゆみ」「むれ」「漏れ」に悩まされます。

 

夏は特に、地獄です。

 

また、タンポンでトキシックショック症候群で

死亡したケースもあります。

 

courrier.jp

 

 

衛生的にも良くない(陰部のムレでカンジダという病気にもなる)

環境にも良くない(大量のゴミがでる)

 

また、女性の生理期間は生涯で6年9ヶ月以上!!

そしてそれにかかる費用は34万円以上と言われています。

ということで、経済的にもよくない。

news.mynavi.jp

 

そんなこんなで、先ほどお話した月経カップデンマーク人の友達と購入。

月経カップに関する記事は、詳しく別で書こうと思います)

 

購入後、はじめて生理が来て、ダッシュで学校から家へ帰宅。

そして、1時間くらいシャワールームに立てこもり試行錯誤。

 

しかし、今まで自分の身体の仕組みなど考えたことがなく、

中々どこに入れて良いのか分からず、1度目断念・・・

 

そして落ち込みながらドアを開けると

ハンガリー人のルームメイトがご飯を作っていたので事情を話す。

 

すると、、、

 

「ヘイ!もっと自分の体のことを知らなきゃ!

自分のことを知らずに生きてくのなんて、

誰からも愛されずに生きて行きます!と言ってるのと同じ!

ましてや、自分が1番の理解者かつ味方でいてあげなきゃ!

そのためには、まず自分の体について知りなさい!」

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私はその言葉によって、ビンタされたような衝撃が身体に走り、

大変衝撃を受け、同時に大変心に突き刺さりました。

 

女の身体で女の心を持って生まれた以上、

女性は特に「自分の身体と心に向き合う」ことが比較的多いと思います。

 

生理や出産によって、身体と心に大きな影響がある人も沢山います。

それは女性の義務でもあり、特別な能力だと思います。

 

しかし、日本で生まれて育つと、

性教育は卑猥だ!!恥だ!不適切だ!!」

なんていう批判の声があり、

子供が何も知らずに育ってきて、

マスターベーションやオーガズムが

「変なこと」として偏見を持ったり、

生理のことは女性にとって恥だと思い込んでしまったり、

意図しない妊娠、セクハラ、性暴行や性差別にもつながってしまう。

 

家庭教育や学校教育にて、「性」から距離をとってきた日本

どれだけ世界から遅れを取るんだと、私は不安で仕方ない。

 

ユネスコ(国連教育科学文化機関)が2009年に発表した国際セクシュアリティ教育ガイダンスでは、性教育5歳から始めることを推奨し、年齢ごとの学習目標を掲げている。

 

これによると、9~12歳で、「コンドームの正しい使用が意図しない妊娠や性感染症のリスクを低減する」と学ぶ。加えて、望まない性行為や無防備なセックスを断るためのコミュニケーション能力を教えることも大切だとしている。

 

さらに、「異なる文化や環境で表現される、さまざまな性のかたちを尊重する必要がある」と、性の多様性を学ぶ重要性も説いている。

 

性にまつわる現象や問題は、生殖周辺に限らない。性指向や性自認などの精神面、性的マイノリティー差別やアウティングなどの社会面、虐待・犯罪に関わる人権・法律面など多岐に渡る。が、日本の一般的な性教育授業では、その多くについて触れていない。

https://courrier.jp/news/archives/119521/

 

つまり、UNESCOさんが「性教育は5歳から必要だ!」なんて言っている中、

一方で、フランスなどでは3歳から始まっている。

 

ただ、なぜ日本では性教育が下品だなんだの

ネガティブなイメージを持っているのかは、

「日本の性教育がセックス中心であるから」

 

一方フランスでは、性教育を通じて

「自分と他人の身体を大切にすることを伝える」

president.jp

 

日本の女性は特に、生理で仕事が休みづらく無理をしてしまったり、

パートナーに感情的になってしまったりするもの。

最近は生理休暇が大企業で取り入れられてたりするが、

やはり「サボっている」と思われて使えない人もいると聞いた。

 

納得でしょう。

だって、自分の身体をどうやって大切にするか、

教育を通じて学ぶ機会がなかったのだもの。

 

私も含めて、生理は我慢。

感情的になるのは私の性格や根性が悪い。

と、いつも思っていました。

 

しかし、自分について学ぶ事は、

自分を認め、自己肯定感をあげることにも繋がるし、

何せ自分を守ることにも繋がる。

 

大学3年生の時に通っていた、

CAスクールの先生の言葉が今でも忘れられません。

(石油王と付き合っていた感を醸し出すほど凄く気品高い女性でした)

 

「学ぶこと、勉強することは、自分を守るための武器を作っていることと同じ」

 

 

机に向かってカリカリ…

そしてテストという紙の上に

自分の知識をつらつら並べることが目的だとつまらない。

 

また、高学歴という話になれば、

給料高い仕事につけるから

そのために勉強すると思ってしまう。

 

だけど、「知る」ということが、

どれだけ自分の身の危険を守ることなのか、

どれだけ社会で役に立ち、人から感謝されることに繋がるのか。

それは、根本的な「幸福」な考え方の土台になると思う。

 

ただ、お金や美貌だけに心を奪われてしまった人と出会うと

どうしたものか、、、、と、最近ついため息が出てしまう。

 

月経困難症や、PMSは病気と日本でも認識され、

ピルへの認識も変わりつつあります。

 

この前、はじめて産婦人科にいって

さらに自分の身体に対する好奇心が高まり、

もっと日本の性教育が変わっていくべきだと感じました。

 

そして、性に関する理解が、個人個人の中でも広まればいいなと思います。

 

PS. 

日本でも、NGOが積極的に活動をし、

講演などで性に関する理解を広めています。

例を1つ紹介。「PILCOM」さんのキャッチコピーが好き。

「人生をデザインするために、性を学ぼう」

pilcon.org

 

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